昨日は大阪で、新型コロナウイルスに対する心配がある
中、お集まりいただいた医学部受験生やご家族の皆さん
にお話しをさせて頂きました。
大阪は、東京に比べるとマスクをしている人が若干少な
いようにも感じましたが、どこに行ってもマスクが無い
ことに変わりはありませんでした。
昨日の講演タイトルは「仕事、子育ての30代主婦が
1年で国公立医学部に合格した話」としました。この話
の主人公である京都府立医科大学医学部医学科2年在学
のメルリックス学院卒業生にも来ていただき、直接お話
ししていただきました。
サブタイトルは「医学部はやりようで何とかなることも
ある」としました。私が本当にお話ししたかったのは、
「医学部は飛び抜けて難しいけれど、医学部入試を良く
知り自分に合ったやり方を見つけることが出来れば、何
とかなることもある」です。
最後を「なんとかなることもある」ではなく、「なんとか
なる」と言ってしまうと、それは言い過ぎだと思います。
それほど医学部入試は甘くなく、「なんとかなる」のであ
れば、みんな合格出来ますが現実は、そうではありません。
医学部合格のチャンスが大きくなるから「自分に合った
医学部合格への道を見つけてください」ということです。
京都府立医科大学在籍のTさんの話の前に今年、私が担
任を務め、金沢医科大学AO入試に合格した生徒の話を
しました。金沢医科大学医学部AO入試は昨年11月に
行われましたが、その直前10月と9月の模試の結果を
見ていただきました。模試の成績表の現物をスクリーン
に映しましたが細かくて少し見にくかったかもしれませ
ん。
よく「偏差値40台からの逆転合格」というキャッチを
見かけますが「いつの模試なのか」「たまたま1回、そ
ういう成績だったのか」が分からないことが多いので、
直前2回の模試の成績が偏差値40台だったことをお示
しして、そこから金沢医科大学AO入試まで、どういう
準備をしたかをお話ししました。
非常に真面目な生徒で金沢医科大学AO入試合格に向け
「こうやろう」と決めたことは、ブレずにやり抜いてく
れました。「金沢医科大学AO入試で出る問題が解ければ
いい」と完全に焦点を絞って勉強をして、クラスメート
より一足先に医学部合格を決めてくれました。
長くなりますので、「具体的に何をどうやったか」につい
ては省きますが、やりようによって上手く行く、いい例
だと思います。
京都府立医科大学2年生の卒業生には、私がインタビュー
する形で話してもらいました。
2016年秋から独学で受験勉強を始め、翌2017年の
4月からメルリックス個別指導生となりました。センター
試験直前まで仕事も続け、保育所にお子さんを預けての17
年ぶりの受験勉強でした。文系出身でしたので、数学Ⅲと
生物は初めての勉強でした。
個別指導でしたので、自分の都合に合わせて授業を組み、
各先生から医学部合格までのスケジュールを考えてもらい
着々と学力を積み重ねて行きました。
センター試験後は仕事も辞めて受験勉強に専念しましたが、
センター試験の結果から受験校を変えました。少しでも合
格の可能性を上げるために、「苦手な数学で差が付かない大
学にした方がいい」「2次で逆転できる大学を考えた方がい
い」ということからメルリックスが勧めた京都府立医科
大学に出願し、見事に合格されました。
自分の状況から医学部合格までの道のりを講師と考え、
それをやり切った結果が17年ぶりの受験でも1年で合
格できた理由だと思います。
「自分のことをよく理解しているプロの考えを尊重する」
このことが成功の秘訣だと思います。
限られた時間の中で、本当に自分に必要なことに絞って
勉強を進め、志望校対策をきっちり行えばチャンスは大
きく広がります。