2月8日、9日に行われた第114回医師国家試験
の合格発表がありました。合格率は92.1%で前年の
合格率89.0%を3.1%も上回りました。
医師国家試験合格率100%を達成したのは、自治医
科大学、大阪医科大学、産業医科大学の私立3校で
した。また、新卒合格率100%は、北海道大学医学
部、東京医科歯科大学医学部、福井大学医学部、和
歌山県立医科大学の国公立医学部4校でした。
今年の医師国家試験合格率は、ここ10年で最も高い
合格率となりましたが、新卒の合格率は94.9%、既卒
の合格率は69.2%と、新卒と既卒ではかなり差があ
ります。
国立大学医学部の新卒合格率は95.5%、既卒合格率
は66.8%で国立大学医学部全体の合格率は92.8%で
した。公立大学医学部では新卒合格率97.3%、既卒
合格率73.6%で、公立大学医学部全体の合格率は95.4
%となりました。
私立大学医学部の医師国家試験合格率は新卒で95.4%、
既卒で77.1%、私立大学医学部全体では93.3%でした。
国立大学医学部と私立医学部の医師国家試験合格率を
比べると、新卒では国立95.5%、私立95.4%と0.1%の
差でした。既卒は国立66.8%、私立77.1%で私立医学部
が10%ほど国立医学部を上回りました。私立医学部は、
卒業後も手厚い指導があるのかもしれません。新卒、既卒
を合わせた全体の合格率は国立92.8%、私立93.3%で私立
医学部が国立医学部の合格率を上回りました。
私立医学部では自治医科大学、順天堂大学医学部、聖マリ
アンナ医科大学、大阪医科大学、兵庫医科大学、産業医科
大学の、6校の医学部が既卒合格率100%でした。
医師国家試験の合格率は、表面的な数字だけを見るのでは
なく、もう少し細かく見ていく必要があります。この点に
ついては改めてお伝えいたします。