受験生の皆さんが医学部入試、歯学部入試の準備を
進める上では、「誰に教えてもらうか」も重要な要
素になります。
塾や予備校に頼る際、塾や予備校の講師は大きく、
プロ講師と学生講師に分けられます。その特徴や
違いを考えてみましょう。
まず学生講師の特徴ですが、受験生の皆さんと年齢
が近いということが一つ挙げられます。年齢が近い
ため、馴染みやすいでしょう。また、学生講師は
自分自身が受験を終えて間もないですから、受験生
の気持ちも分かるでしょう。費用もプロ講師に比べ
れば、低額になることが多いと思います。
学生講師は、良いこと尽くめのように思えますが、
弱点もあります。
年齢が近くて馴染みやすい、ことはいいことだと思
いますが、それが「なあなあ」になってしまう恐れ
もあります。学生講師は、アルバイトとして講師を
やっていますので、人によっては楽をしようとする
こともあり得ます。
「ごく最近の大学入試の経験者」、という点はいいの
ですが、どうしても自分の経験が基になりがちです。
「医学部入試で合格をした」という経験は貴重ですが、
自分の経験が他の人にも通用するか、適用できるかは
また別の話です。例えば数学が得意だった学生は「数
学なら自信がある」ということから数学の講師となり
ます。一方で、数学の授業を受ける人は「数学が苦手
だから」という人が多くなります。ここにギャップが
生じる可能性があります。
数学が得意な人の数学に対する感覚と苦手な人の数学
に対する感覚は違うでしょう。「教える側は難なく出来
ることが、教わる側は苦労する」自分が出来ることと、
他人を出来るようにすることは、全く別のことです。
他人を教えた経験が少ない学生講師は、「自分が出来る、
と他人を出来るようにする」の違いに戸惑うことも少な
くないようです。
学生講師は、いい点も多いのですがそうでない点もあり
ます。では、プロ講師はどうなんだ?ということについ
ては明日、お伝え致します。