医学部、歯学部受験生が誰かに教えてもらう時、先生は
一般的に、学生かプロになると思います。昨日は、学生
講師のいい点と弱点についてお伝え致しました。
本日は、プロ講師について考えてみましょう。
プロ講師とは、ここでは講師を職業としている人を指し
ます。講師を職業として選んだわけですから、「講師を
やりたい」「誰かを教えたい」と考えた人でしょう。学
校の先生も同じように考えた人だと思います。
では、学校の先生と塾・予備校の講師(先生)は、どこ
が違うのでしょうか?学校の先生は、基本的に教員資格
を持っています。塾・予備校の講師は、教員資格が無く
てもなれます。ここに一つ違いがあります。
私が考える最も大きな違いは「講師は教えることに集中
する」です。学校の先生は勉強を教えることの他に、部
活の指導や学校行事、生活指導なども行います。「学校の
先生は、授業以外のことに時間を取られ過ぎ」と言われ
たりしています。塾・予備校の講師、特に予備校の講師
は教えることに専念します。生徒を勉強だけでなく、全
ての面で支えるのが学校の先生で、教えることだけに集
中するのが塾・予備校のプロ講師です。自分も受験を経
験しているでしょうが、それ以上に多くの生徒を教えた
自分の経験に基づく指導をします。学生講師以上に、様
々な生徒を教えた経験が活きます。
塾・予備校のプロ講師は「教えることのプロ」ですから、
相性が合えばとてもいいと思います。「相性が合えば」と
しましたが、自分の指導に自信を持っているカリスマと
言われる講師ほど、「ついて来れる生徒」だけを見てし
まいがちです。少人数のクラスや個別指導では起こりに
くいのですが、50人を超える大人数の教室では「いつの
間にか、空席が多くなる」ということも起こり得ます。
新型コロナウイルスが騒がれていますが、体験が可能
であれば、集団でも個別でも授業を体験してみるとい
いでしょう。
プロ講師は経験豊富な「教えることのプロ」で、受験生
の強力な味方になってくれると思いますが、学生講師に
比べれば授業料は高くなる、という面もあります。
学生講師とプロ講師、それぞれにいい点とそうでない点
があります。そこを理解して自分の先生を選ぶといいと
思います。