2020年度一般選抜入試で昭和大学医学部は、
志願者が大きく減少したことを昨日、お伝え致し
ました。
昭和大学医学部の志願者減少の一つの要因として、
6年間の学費を500万円値上げしたことが考えら
れることもお伝えいたしました。昭和大学医学部
の学費に変更は無いようですから、学費に関して
は今春の一般選抜Ⅰ期、Ⅱ期と条件は同じです。
一方で、昭和大学医学部の一般選抜Ⅰ期、Ⅱ期で
大きな入試変更が発表されました。先日お伝えし
た「国語が選択科目に入り、数学または国語を選
択することになる」です。
昭和大学医学部一般選抜入試では、数学無しでの
受験が可能になります。
「学費は値上げされたが、数学の代わりに国語を
選択できる」このことが2021年度の昭和大学医
学部一般選抜Ⅰ期、Ⅱ期の志願者数にどういった
影響を与えるでしょうか?
まだ入試日程も分かりませんが、現時点で考える
と、私は「志願者は多少なりとも増える」と考え
ています。
医学部は理系です。一般的に理系の受験生は「数
学が得意だから理系」そうでなくても「国語より
は数学の方がいい」ということから理系であるこ
とが多くなります。そして理系の受験生は理系学
部の中から、志望学部を考えます。
しかし、医学部受験生は「自分は理系だから、理
系学部の中から医学部を選んだ」という受験生ば
かりではありません。
「先に医学部志望があって、志望する医学部がた
またま理系だった」という医学部受験生も少なく
ないでしょう。医学部受験生で、「自分は本来、
文系頭なんです」と話す受験生は珍しくないと
私は思います。
医学部受験生の中には「数学さえなんとかなれ
ば」と考えている受験生は多いと思います。
また、医学部再受験生の中には文系学部出身者
もいます。
こういった医学部受験生にとっては、国語が選
択出来ること以上に数学無しで受験出来ること
が大きいと思います。
国語といっても「現代文のみなのか古文・漢文
も解かなければならないのか」も現時点では分
かりませんが、昭和大学医学部の「国語選択可」
について肯定的にとらえている受験生は、一定
程度いると思います。
志願者が大きく減少した今春入試の揺り戻しも
考えられますので、2021年度の昭和大学医学部
一般選抜入試は、Ⅰ期もⅡ期も志願者は増える
と考えています。