「入試は1点が合否を分ける」確かに、どこかで
合否の線を引かなければなりませんので、頭では
理解できるでしょう。
しかし、このことを真剣に考えている受験生は案
外少ないようにも感じます。
以前、ある私立医学部で繰り上げ合格者が80数名
だった年がありました。この時、その大学の方に
「80数名の繰り上げ合格者は何点の幅の中にいた
のですか?」と聞いたことがあります。大学の方の
答えは「3点の中にいました」です。
合否ラインで同点の受験生が27人いる計算になり
ます。1点違えば順位が30番ほど下がります。
合否ラインでは、これくらい受験生が密集していま
す。1点の重みが少しは分かっていただけたでしょ
うか?
私立医学部入試は、これくらい厳しい争いです。
ケアレスミスで2点落とせば、50番くらいは順位
が下がります。数学のように1問の配点が大きけれ
ば、出だしでのケアレスミスは致命的です。
私立医学部入試の本番で「あの問題は、本当は出来
ていた」ということほど悲しいことはありません。
成績開示をしたところ「あの問題さえ、ちゃんと出
来ていれば。あんな馬鹿なことしなければ合格して
たのに」と思っても結果は変わりません。
ケアレスミスを無くす、減らすことで入試での得点
がアップするはずです。日頃の勉強だけでなく、ケ
アレスミスを無くす、減らすことにも注意をしてく
ださい。
では、どうやってケアレスミス、つまらないミスを
無くす、減らすのでしょうか?それについては明日、
改めてお伝えいたします。気合でミスは無くなりま
せんが、間違いなくミスは減らせます。