医学部入試

入試要項には大きなヒントが隠されている

今日は、東京女子医科大学の学校推薦型選抜対策
講座を行いました。受講生の皆さんの真剣な目が
印象的でした。

東京女子医科大学の推薦入試(学校推薦型選抜)
に出願するにあたっては、志望理由書と自己評価
書を書かなければなりません。

志望理由書は、「医学部志望理由と東京女子医科
大学志望理由を書けばいい」、と分かるのですが、
自己評価書には何を書けばいいのか迷うかもしれ
ません。

そんな時には、入試要項を改めてじっくり読みま
しょう。「特に医学を志す者として、自分自身の能
力、意欲、適性などについてどのように評価して
いるか」書くように指示が書かれているはずです。
「特に医学を志す者として」というところがポイ
ントです。

更に、出願資格に「高等学校もしくは中等教育学
校において積極的に課外活動に参加した者、また
諸行事において重要な役割を果たした者」と書か
れています。このことも含めて自己評価書を書く
といいでしょう。「積極的に課外活動に参加」「重
要な役割」は、自分がそう思っていればかまいま
せん。調査書に、こういったことを書いていただ
くように高校の先生にお願いするのもいいでしょ
う。

ただ、こういったことが書けなければ合格出来な
い、ということはありません。合否判定の一部で
しかありません。

一昨日に触れた、金沢医科大学AO入試(総合型
選抜)でも、入試要項に合格のヒントが隠されて
います。

出願要件として「金沢医科大学および金沢医科大
学病院の理念を理解し、医師としての人格形成と
知識、技術を涵養するため、本学を卒業後、金沢
医科大学病院または金沢医科大学氷見市民病院に
おいて臨床研修(5年間)を行う意志の強固な者
を要件とします」と書かれています。

石川県の受験生はいいのですが、関東や関西の受
験生などは、ここで落とされるように思います。
例えば東京などの都市部の受験生が「残ります」
と言ったところで、どこまで信用してもらえるか
不安が残ります。

金沢医科大学は「金沢」と付いていますが所在地
は、石川県河北郡です。「卒業したら都会に戻って
しまうんだろう」と思われないためには、金沢医
科大学に初期研修だけでなく、後期研修も含めて
5年間残りたい明確な理由が必要です。

「金沢医科大学病院でなくても出来る」ことでは、
十分とは言えません。金沢医科大学病院でなけれ
ばこれは出来ない、ということを自己推薦書に書
くようにしてください。

この2校に限らず、入試要項には合格のヒントが
隠されています。しっかり読むことを意識してく
ださい。

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