毎年、私立大学の状況について調査をしている
日本私立学校共済・振興事業団が2020年度
の私立大学の入試結果、入学状況について発表
しました。
調査は私立大学593校について行われました。
593校の入学定員合計は491,012人、それに
対して志願者は4,368,215人で志願倍率は8.90
倍でした。
このうち、合格者は1,348,219人で私立大学の
合格者は前年から9万8千人も増加しました。
これは、ここ数年続いていた都市部の私立大学
の入学者抑制が一段落したこと、大学入学共通
テストの受験を回避するために併願校を増やし
た受験生が多かったことからではないかと思い
ます。
合格者だけでなく、入学者も前年から4千人ほ
ど増えています。「とにかく大学生になる」とい
う受験生が多かったと考えられます。
私立大学全体で定員充足率100%を下回った
大学、いわゆる定員割れの私立大学は前年から
10校減って、184校でした。
減ったとはいえ、私立大学の3割を超える大学
が定員割れとなっています。
学部別で見ると医学部の人気は突出しています。
医学部の志願倍率は、他の学部を圧倒していま
す。一方で一部の私立歯学部では、定員割れと
なっています。
歯学部受験生の人気の高い大学がある一方で、
定員を満たすことの出来ない私立歯学部も存
在します。私立大学医学部全体の定員充足率
は、100.2%でした。定員管理が非常にしっ
かりしていることがうかがえます。私立歯学
部全体の定員充足率は83.0%でした。