政府は１５日の新型コロナウイルス感染症対策
分科会で、大学入学共通テストで無症状の濃厚
接触者は一定の条件のもと、受験を認めること
を了承しました。

来年１月の大学入学共通テストには、約５３万
人が出願しています。人生を大きく左右すると
も言える、この試験の重さを考慮して新型コロ
ナウイルス感染症対策分科会では、濃厚接触者
も一定の条件を満たせば、受験を認めることを
了承しました。

１５日の分科会の決定を受け、文部科学省は翌
１６日に「大学入学共通テスト新型コロナウイ
ルス感染予防対策（案）」を発表しました。

保健所から濃厚接触者に該当する、とされた無
症状の受験生は、以下の４要件をクリアしていれ
ば、大学入学共通テストの受験を認める方向です。

「PCR検査等で陰性」「受験当日も無症状」「公
共交通機関を利用せず、人が密集する場所を避
けて試験会場に行く」「別室で受験する」の４つ
の要件です。

試験会場には「別室まで他の受験生と接触しない
導線の確保」「別室での受験生間は２メートル以上
確保」「監督中は受験生と２メートル以上の確保」
などが求められています。

また、文部科学省の（案）では試験当日、試験
会場入場時の検温は行わない、とされています。

大学入学共通テストで、濃厚接触者の受験を認め
る方向が出たことは医学部入試、歯学部入試にも
大きな影響を与えると思います。

文部科学省の「大学入学共通テスト新型コロナウ
イルス感染予防（案）」が正式決定されれば医学部
入試、歯学部入試もこれに準ずる形で行われると
思います。

なお、濃厚接触者ではない、一般受験生に対して
は「座席を１メートル以上離す」「１科目終了ごと
に１０分程度の換気を行う」「食事中を除く、常時
マスクの着用」が求められています。

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