毎日新聞社系の週刊誌、サンデー毎日の先週号
（11月8日号）に「早稲田、悲願の医学部に
前進か？」という記事が掲載されています。

以前、このブログでも触れましたが、早稲田大
学の現在の総長、田中愛治総長は総長選挙の時
から「早稲田に医学部を」と訴えてきました。
総長就任後も医学部新設に強い意欲を見せてい
ます。

これまでも早稲田大学は医学部設置の意向を持
っていましたが、田中総長の考えがこれまでと
違うのは、「早稲田が新たに医学部を設置する
のではなく、単科医科大学と合併することで早
稲田に医学部を作る」という点です。

「新たに医学部を作ることは文部科学省も否定
的で現実的ではない。それであれば、単科医科
大学と合併すればいい」という考えです。

大阪医科大学と大阪薬科大学が合併し、まもな
く大阪医科薬科大学となります。これは対等合
併と言っていいと思いますが、最近では2008
年に慶應義塾大学と共立薬科大学が合併し、共
立薬科大学薬学部が慶応義塾大学薬学部になり
ました。

薬学部を持っていなかった慶應義塾大学に薬学
部が出来ました。

以前から早稲田大学は東京女子医科大学と連携
を深めていたことから、「合併の相手は女子医
大」と言われてきましたが、ここへ来て新たな
動きがありました。

記事によると、2022年度入試から日本医科大
学が早稲田実業高等部、早稲田高等学院、早
稲田本庄高等学院の早稲田系3校に各2名の
指定校推薦枠を与えることになった、とのこ
とです。

これが、早稲田と日本医科の合併への布石と
考える人もいるようです。

また記事では、聖マリアンナ医科大学も候補
に挙げています。聖マリアンナ医科大学は、
過去の医学部入試での不適切な操作を否定し
ましたが、文部科学省は実質的に、不適切な
操作はあったと認定し、補助金の大幅削減と
なるようです。

早稲田大学出身の医療者で作る稲門医学会に
は、医師会員が181人いるそうです。東海大
学医学部編入学試験には毎年必ず早稲田出身
者が合格しています。早稲田から他大学の医
学部に行かれた方は、かなり多いと思います。

こういった方達も「早稲田に医学部を」と
願っているようです。

そう遠くない時期に、早稲田大学医学部が誕
生する日が来るかもしれません。

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