医学部入試

東京医科大学に563名が受験料返還請求

東京医科大学の過去の医学部入試で不適切な
取り扱いを受けたとして、女子と浪人などの
元受験生563人が受験料の返還を東京地方裁
判所に求めました。

今回の裁判は、特定適格消費者団体である
NPO法人「消費者機構日本」が「消費者裁
判手続き特例法」に基づき提訴したものです。

この裁判は、2段階に分けて行われ、第1段
階では既に「女子や浪人生らに不利な得点操
作が行われた」ことを裁判所が認定し、その
上で裁判所は、東京医科大学に「受験料の返
還義務がある」、としました。

今回の受験料の返還請求は第2段階の手続き
になり、消費者機構日本が元受験生に受験料
返還請求への参加を呼び掛けていました。

消費者機構日本は、元受験生約600名に連絡
をし、そのうち563名が受験料の返還請求に
参加することになった、とのことです。

今回の受験料返還請求に参加したのは、2017
年、2018年の医学部入試で不合格となった女
子や浪人生などで、請求額の合計は約6600万
円になります。

気になるのは、今回の報道を受けて医学部受
験生がどう動くかです。学校推薦型選抜(推
薦入試)を受験予定の医学部受験生への影響
は、時間的に他の医学部への出願は難しいこ
ともあり、影響は無いと考えていいでしょう。
問題は一般選抜(一般入試)ですが、東京医
科大学の医学部不適切入試について初めて聞
くわけではありませんので、影響はほとんど
無いと思います。

現在の東京医科大学は、過去の医学部入試に
対する真摯な反省から「公正な医学部入試」
の実施に力を入れていますので、受験生の皆
さんは、堂々と挑戦してください。

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