新型コロナウイルスの感染拡大が、第3波と
言われる状況が続いています。この状況に、
各大学は入試に対して危機感を持っています。
朝日新聞と河合塾が共同で全国の大学767
大学に対して調査を行っています。
調査の結果、767大学の80%、505校
が「試験運営に危機感」を持っていることが
分かりました。感染が急拡大した北海道の大
学では9割の大学が入試運営に危機感を持っ
ています。
医学部や歯学部の学校推薦型選抜や総合型選
抜では、各大学が「コロナ対策」に力を入れ
ていました。東邦大学医学部総合型選抜では、
オンライン面接も取り入れられました。
学校推薦型選抜や総合型選抜は、受験者数が
それほど多くはありませんが、一般選抜では
受験者の数が桁違いに多くなります。
岩手大学は「万が一、教職員に感染が広がった
場合には試験実施が困難になる」としています。
立教大学は「既往症のほか、高齢や持病のある
家族との同居などの事情で、入試関連業務に
抵抗感を持つものがおり、試験当日の運営体制
の確保に不安がある」としています。
また、「感染リスクや家計の悪化などから、地
方の高校生の間では、首都圏でなく実家近くの
大学を選ぶ傾向が強まっている」ことなどから、
「コロナ禍による志願者の減少」を懸念する大
学は79%、499校となっています。
ただ私立医学部、私立歯学部入試の志願者減
については、軽々に判断することは避けたい
と思います。
政府の専門家は「受験生が一定の間隔をあけ
て同じ方向を向いて座り、ほとんど会話もし
ない入試は、感染リスクが低い」としていま
す。
「医学部入試、歯学部入試が行われない」、
ということは考えにくく、受験生の皆さんは
落ち着いて自分がやるべきことに集中してく
ださい。