昨日の河合塾に続いて、朝日新聞の教育情報
サイトEdeAから駿台予備学校、代々木ゼミ
ナールの入試予想をお伝えいたします。
「3大予備校幹部が語る 2021年度大学
入試直前情報」と題された記事からです。
駿台予備学校は、駿台教育研究所の進学情報
事業部長が、10月の模擬試験の志望動向を
基にインタビューに答えています。
「国公立大学は初めての大学入学共通テスト
の負担が重いので、9月より志望者が減って
います。」と河合塾と同じように国公立大学
の志望者が減っていることを話しています。
学部系統別の国公立大学の志望状況について
「医、歯、薬の志望は減っていません。医学
部志望者は小学校段階から考えているので、
新型コロナウイルスで医療現場が厳しい状況
にあっても、変わらないのでしょう」と述べ
ています。
私立大学の志望動向について「医、歯、薬は
9月に比べて持ち直しています。医学部は定
員が増えて入りやすくなっているので、狙い
目です。看護の人気は高いままです。看護の
志望者は国公立から私立に流れています。新
型コロナで医療従事者への中傷が報じられま
したが、就職先が限られる地方では手堅い職
業で人気は変わっていません」としています。
「医学部は定員が増えて」と話していますが,
これは「今年増えた」ということではなく
「以前に比べて増えている」ということで
しょう。2021年度入試での私立医学部
の定員増は近畿大学医学部で5名、金沢
医科大学で1名の予定です。
駿台予備学校は医学部医学科について「国
公立大学の医学科は多くが増えています。」
「遠い大学には行かない傾向があります」
「その中で中四国の医学科は志望者が減っ
ているところがあり、島根大、山口大、徳
島大は狙い目になります」とし、私立大学
については「私立の医学部はどこも激戦に
なっており、21年度まで定員増が続くの
で、最後のチャンスと言えます。減ってい
るのは、21年度から学費の値上げをし、
以前に医療事故があった東京女子医科大く
らいです」と述べています。
代々木ゼミナールの教育事業推進本部長は
「今回は新型コロナ、総合型選抜の変更、
共通テストと初めてのことだらけで、高校
側はアップアップの状態です」「特殊な年だ
けに、例年のようにがっちりした進学指導
ができない学校もありそうです」と高校の
進学指導に不安を述べています。
私立医学部については「医学科は変動がな
く、この2,3年の間に東京医科大学など
で起きた問題も影響していません」と話し
ています。
文系、理系を問わず大学入試全体を見て
いる人達のインタビューですから物足り
なさを感じますが、参考にはなると思い
ます。