聖マリアンナ医科大学は今年10月、文部科学
省から過去の医学部入試について「女性や浪人
生に対する不適切な入試があったと見なさざる
を得ない」とされていました。
聖マリアンナ医科大学の第3者委員会は文部科
学省の指摘前に「大学の組織的関与によるもの
ではないが、一律の差別的取り扱いが認められ
る」としていました。
第3者委員会の報告を受け聖マリアンナ医科大
学は「意図的ではないにせよ属性による評価の
差異が生じ、一般受験者の入試結果に影響を及
ばした可能性があった」との認識を示し、2次
試験受験者に受験料の返還を表明していました。
更に今回、「長期にわたり、受験者や関係者に混
乱をもたらしたことを内省した」として受験料の
返還対象を広げ2015年度から2018年度の
医学部一般入試出願者全員に対し、「入学検定料
相当額」の返還を表明しました。
当該年度の医学部2次試験合格者、辞退者を除く、
医学部一般入試に出願した対象者は約1万2千人
となるようです。
聖マリアンナ医科大学は対象者の個人情報を、個
人情報保護の面から既に破棄しているため、対象
者自らが入学検定料相当額返還の申請を行うよう
呼びかけています。