昭和大学医学部は、これまで現役生に限った
「地域別選抜」を行っていましたが、これと
は別に、新たに「地域枠」を導入することに
なりました。
この昭和大学医学部の情報は、11月26日
に鈴村学院長が担当する「医歯学部受験 最
新入試情報」に掲載されました。既にこれを
読んでいる受験生も多いと思いますが、昭和
大学から正式に地域枠の入試要項が発表され
ましたので、詳細についてお知らせいたしま
す。
昭和大学医学部が新たに実施する地域枠は、
募集人員2名の新潟県地域枠と募集人員5名
の静岡県地域枠です。一般的に医学部の地域
枠は、出願条件に出身地や出身高校等の制限
を設けることが多いのですが、昭和大学医学
部の地域枠は二つとも出身地や出身高校等の
制限は無く、全国の医学部受験生が出願可能
です。
ただし、この二つの地域枠は、合格した場合
必ず入学するという条件のついた専願制です。
この点には注意が必要です。鈴村学院長も触
れていますが、医学部卒業後の条件について
もきちんと確認してください。
新潟県地域枠で昭和大学医学部に入学すると
6年間で総額2160万円の修学資金が貸与
されます。静岡県地域枠の修学資金貸与は、
6年間で1440万円です。なお、昭和大学
医学部の6年間の学費総額は2700万円
です。貸与された修学資金は医学部卒業後
一定の条件を満たせば返還が免除されます。
昭和大学医学部の地域枠は、一般選抜1期
との併願が可能ですが、二つの地域枠を併
願することは出来ません。
昭和大学医学部一般選抜では、数学に代え
て国語(現代文)を選択することが出来る
ようになりました。とは言え、過去問が無
い状況で、安易に国語を選択するのは考え
物です。慎重に検討してください。
なお、昭和大学医学部の2次試験では小論
文と面接が課されます。配点は、小論文が
30点、面接が70点です。1次試験が各
科目100点ですから小論文・面接で数学
1科目と同じ配点になります。
医学部入試は2次試験に合格して初めて、
医学部合格となります。「補欠で終わって
しまうのも、1次試験不合格も同じ」と
考えて、2次試験まで見据えて準備を進
めてください。
また、出願書類は面接の材料として使われ
ると考えてください。必要以上に時間を掛
けることは避けなければなりませんが、か
と言って手を抜くと面接で苦労することに
なります。
面接の材料にされると思って、書いたこと
から何を聞かれてもいいように書いてくだ
さい。