旺文社の蛍雪時代２０２０年１２月号に「逆転
合格挑戦記」という特集記事が掲載されていま
す。そこにある、本人が語る「逆転合格の要因」
を紹介いたします。

ここで言う「逆転合格」とは、１２月ころの
直前模試でE判定、D判定からの合格を言い
ます。中には、センター試験後のセンターリ
サーチもＥ判定だったにも関わらず、東大に
合格した人の体験記も出ています。

まず、北海道大学医学部医学科に合格した群
馬県の方の話です。模試もセンターリサーチ
もD判定からの北大医学部合格です。

この方が話している逆転合格の要因は「模試
などの結果をあまり悲観的に考えなかったこ
とが最大の要因だと思います」と話していま
す。そして「自分の目的である大学のために、
勉強を必死にできることを喜ぶべきです。そ
ういう気持ちになれれば現在の状況を楽しむ
ことができると思います。いくらきつくても、
周りには自分を支えてくれている人がいると
思えば、その人たちのために、合格して喜ば
せたいと思うようになり、モチベーションが
大きく上がるはずです」としています。

このような心境になれる受験生ばかりだとは
思いませんが、参考になる人もいるでしょう。

東北大学薬学部合格者の逆転合格の要因は
「他人を意識しすぎないことだと思います。
勉強は自分自身との対話のようなものです。
（中略）自分自身にしっかり向き合えたことが
逆転合格の要因だと思います」と話しています。

東京大学文科１類に逆転合格した女性は、模試
だけでなく、センターリサーチもE判定でした。
「自分のやるべきことを分析し、自信を持って
行えたことが一番だと思います。また『悲観し
ていても時間がもったいないだけ、今できなく
てもよい、その代わり一度間違えたものは確実
に自分のものにする』と考えうまくいかなくて
も落ち込まないようにしました」

「皆さんがいま頑張って勉強しているのは、受験
本番に結果を出すためで、今この瞬間に志望校に
受かる点を取ったり、模試で良い点を取るためで
はありません。自分のやるべきことをしっかり見
極めて、一歩ずつ着実に前に進むことが大事だと
思います」と話しています。

少しでも医学部受験生、歯学部受験生の皆さんの
参考になれば幸いです。

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