年末・年始も新型コロナウイルス感染症の拡大
が止まらず、ついには首都圏1都3県の知事が
国に対して、緊急事態宣言の発出を要請しまし
た。
報道によると、これを受け菅義偉総理大臣は近
く首都圏の1都3県に限定して緊急事態宣言を
発出する検討に入った、とのことです。
菅総理大臣は、緊急事態宣言の期間を1月9日
(土)午前0時から1か月程度を考えている、
とも報道されています。
緊急事態宣言の期間が、9日からの1か月であ
れば、ちょうど医学部入試、歯学部入試の時期
に重なります。
緊急事態宣言が首都圏に発出されたとしても、
首都圏以外の受験生には直接的な影響は、すぐ
には無さそうに思えます。しかし、医学部入試、
歯学部入試の試験会場は首都圏に多くあります。
首都圏の受験生だけでなく、日本中の受験生が
入試がどうなるのか心配でしょう。
文部科学省は、国が主体となって行う、大学入
学共通テストについてはかねてより「緊急事態
宣言があったとしても予定通り行う」としてい
ます。
朝日新聞によれば、緊急事態宣言が現実味を帯
びるなか、文部科学省の幹部が「試験当日まで
2週間弱。ここで中止したら逆に大パニックに
なる」と話した、とのことです。
もともと政府の感染症対策分科会では、入試で
受験生はほぼ話をしないことから「入試での感
染リスクは低い」としていることもあり、文部
科学省は試験実施の構えを崩していません。
各大学の入試は各大学の判断で行われますが、
すでに十分な感染対策を考えているでしょう
し、文部科学省が「やる」といっているもの
を「やらない」とは言えないでしょう。
ただ、国際医療福祉大学医学部、東邦大学医
学部、藤田医科大学、関西医科大学、福岡大
学医学部などのように、2次試験は面接だけ
の医学部は、オンライン面接の可能性も無き
にしも非ず、と言えると思います。
しかし、受験生側の機材の問題がありますの
で、これも無さそうです。
新型コロナウイルス感染症が今後どうなって
いくのか分かりませんが医学部受験生の皆さ
んも、歯学部受験生の皆さんも、特に変更は
無いと考えて目の前のやるべきことに集中し
てください。
なお緊急事態宣言が出されても、高校の一斉
休校は要請しない方針とも報道されています。