大学入学共通テストが、いよいよ明後日からと
なり大学入試がマスコミで取り上げられること
も多くなりました。
多くのマスコミ報道を見ると、特に大学入試に
詳しいわけではない人が、記事を書いていると
感じます。
日頃、様々な分野の記事を書いている記者が大
学入試の記事を書いていると感じるのは、例え
ば「2月1日からの私立大学の入試」と書かれ
た記事を多く目にすることなどからです。
確かに文部科学省の「令和3年度大学入学者選
抜実施要項」には、試験期日を「2月1日から
3月25日」としています。通説として大学入
試は2月1日から、というのがあるのでしょう。
しかし、私立医学部一般選抜は1月19日(火)
の愛知医科大学1次試験から始まります。
私立歯学部は、1月26日(火)の北海道医療
大学歯学部、奥羽大学歯学部、鶴見大学歯学部、
明海大学歯学部から始まります。
学校推薦型選抜(推薦入試)、総合型選抜(AO
入試)の時もそうでしたが、大学入試に詳しい
人が書いたとは思えない記事が、その時も散見
されました。
最近、最も心を痛めるのが新型コロナウイルス
感染症の拡大を受け「大学個別の入試が取りや
めになり、大学入学共通テストの結果のみで合
否を判定する可能性もある」といった記事です。
受験生全員が大学入学共通テストを受験する
国公立大学なら、そういったことがあるかも
しれません。
しかし私立医学部や私立歯学部の中には、大
学入学共通テスト利用入試を行っていない大
学もあることは皆さんご存じでしょう。
大学入学共通テスト利用入試を行っている私
立医学部・歯学部でも募集人員は僅かです。
そもそも、私立医学部・歯学部受験生の中に
は、大学入学共通テストを受験しない受験生
が多くいます。
このような状況の中で大学入学共通テストの
得点だけで合格者を決めることがあるでしょ
うか?入試の公平性は、どうなるのでしょう
か?
そんなことがあるはずがありません。
まるで大学入試は、国公立大学の入試しか無
いような論調の記事が目に付きますが、私立
医学部受験生、私立歯学部受験生の皆さんは、
こういった記事に惑わされることなく、今こ
そ冷静に落ち着いてください。