医学部入試

昨日は、共通テストの記述式問題の導入と英語の
民間資格検定試験の活用は遠のいた、という話で
した。今日も共通テストの話ですが「こんなこと
があるのか?」という話です。

今年の大学入学共通テストは、新型コロナウイル
ス感染症の影響を考え、試験日が3つ設けられま
した。

例年は本試験と追試験の2回ですが、今年は3回
設けられました。3回ある試験日の最後2月13日、
14日は特例追試験として、第2日程を病気などの
理由で受けることの出来なかった受験生のための、
今年だけ特別に設けた追試験日とされました。

この特例追試験で出題された国語の問題で、過去
のセンター試験で使われた文章が同じように使わ
れた、として物議をかもしました。

国語は4題出題されましたが、このうち現代文の
1題で饗庭孝男の「想像力の考古学」から、古文
では「今鏡」からの出題でした。

この2題で使われた文章が、1995年のセンター
試験本試験で使われた文章と、題材だけでなく使
用された文章も同じ部分が使われていました。

95年のセンター試験の国語の過去問は、予備校の
テキストに載っている、とのことです。

過去の問題と同じ部分が、問題の素材文として使
われていたことに疑問の声が上がりました。これ
に対して、大学入試センターは「問題ない」との
立場です。

大学入試センターは2008年に「過去のセンター
試験や大学の個別学力試験で使用された問題の素
材文、教科書に載っている文章であっても、その
後の試験問題の素材文として使用することはあり
うる」としています。

同じ素材を扱うにしても、同じ個所を使うのは
いかがなものか、という感覚を持つ人は多いの
ではないでしょうか?

今回の問題の是非は置いておくとして、今後も
過去問と同じ題材の、同じ部分が素材文として
使われる可能性がある、ということです。

私立医学部、歯学部受験生で共通テストを受験
する人は多くはありませんが、国公立医学部、
歯学部を志望する受験生にとっては、気になる
ニュースでしょう。

ただ、現実問題として今年の特例追試のような
ことは、通常の年であれば無いと考えていいで
しょう。

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