多浪生とは何浪目から言うのか、については決まり
はありません。一般的には3浪目から多浪生という
ことが多いようですが、浪人を重ねた受験生が陥り
やすい罠があります。
何年か浪人を続けていると、一通りのことを何回か
やっていることになります。そこで多浪生は「基本
的なことは、もう十分にやった。医学部入試レベル
のことをやりたい」「今更、基礎をやっても時間の
無駄。自分が医学部に合格出来ないのは、難しめの
問題が出来ないから。基礎はいいから、医学部入試
レベルの問題をやりたい」と考えがちです。
歯学部受験生も浪人生は、難しいことをやりたがる
傾向があります。
確かに、医学部入試でも歯学部入試でも「難問」と
言われる問題はあります。しかし、「難問」が解け
なければ医学部や歯学部に合格出来ないのでしょう
か?
医学部入試も歯学部入試も、「満点」を取る戦いでは
ありません。「合格点」を取る戦いです。
では、合格点を取るために必要なことは何でしょう
か?
「他の受験生が解いてくる問題は、絶対に落とさな
い」です。合格点を取る戦いで最重要なことは、
「みんなが解ける問題は、自分も確実に解く」です。
こういった問題を落としていると、合格は覚束なく
なります。
さらに、試験時間は限られていますので単に「解け
る」だけでなく、「短時間で解ける」ことが合格点
を取るためには必要です。
浪人を重ねると「基本的な問題は、大丈夫」と
思いがちです。
基本問題は本当に大丈夫なのか、抜けはないのか、
そこをしっかり考えてください。