昨日は、医学部・歯学部合格者の共通点として
「納得して勉強を進めている」ということをお伝え
いたしました。しかし「納得」が失敗の原因となっ
ていることがあります。
同じ「勉強をする」でも、与えられたことを、ただ
ひたすらこなす勉強でなく「このやり方を続けて行
けば、必ず自分は志望校に合格出来る」と納得出来
る勉強を進めることが大切です。
勉強に「没頭」するためにはどうしても「納得」が
必要です。
ただし、「納得」と言っても独りよがりの「納得」は
危険です。自分で「こうやらなければダメだ」と自
分なりに考えて勉強をするのはいいのですが、それ
が独りよがりの勉強になっていることがよくありま
す。
特に「誰かに習う。どこかで教えてもらう」という
ことではなく、自分一人で勉強を進めている受験生
に「独りよがり」がよく見られます。
問題集を使って勉強を進めることはいいのですが、
その問題集が「今の自分に合っているのか」は慎重
に考えてください。最終的に、その問題集をやるに
しても「今の自分」に合っているかを考える必要が
あります。
「これくらいの問題が解けなければ、医学部には合
格出来ない」と考えて、難しめの問題集をやる受験
生は少なくないのですが、「その前にやるべき問題集
は無いのか」が抜けている場合が見られます。
医学部受験生向けの問題集がありますが、国公立
医学部志望者には向いていても、私立医学部志望
者には向いていない。ということは多くあります。
出版社としては、人数の多い国公立医学部志望者
を意識するのは当然と言っていいでしょう。そう
なると、どうしても問題集の構成が国公立医学部
志望者向けになってしまいます。
私立医学部志望者が、こういった問題集をやれば、
「勉強した!」という気持ちになるでしょうが、
違う方向を向いた勉強になりがちです。
受験勉強は自分の志望校の入試当日、試験時間内
で合格点を取るためにやっているはずです。志望
校の入試で出る問題を試験時間内で解くために勉
強をしているはずです。ここを忘れないでくださ
い。
歯学部受験生も同じです。特に歯学部入試は、基
本的な問題を試験時間内で正確に解くことが求め
られます。
難しい問題を解けるようにすることではなく、
よく見る当たり前の問題を確実に、そして時間を
掛けずに解くことが大切です。
「勉強方法、勉強のやり方」について「納得」し
て勉強を進めることは大切ですが、「勘違いの納
得」になっていないかを確認してください。