文部科学省が、入試改革に対して積極的に取り組む
大学に、補助金を増やす制度を創設する考えである
ことが報じられました。
もともと、文部科学省は大学入学共通テストで英語
の民間資格・検定試験の利用や記述式問題の導入を
考えていましたが、有識者会議は8日「現時点では
困難」と結論付けました。
この有識者会議の結論を受け、文部科学省は「国が主
導の入試改革は難しい」として、各大学がそれぞれ独
自の入試改革を進めることの後押しをすることに方針
転換しました。
入試改革の例として、「読む」「聞く」「書く」「話す」
の総合的な英語力の評価。記述式問題の出題。9月入
学など、4月以外の入学時期のための入試の実施など
が想定されているようです。
問題は医学部入試、歯学部入試における改革がどうな
るのか、です。医学部も歯学部もカリキュラム上、4月
以外の入学は難しいようです。東海大学医学部も1年次
10月入学の編入学を停止しました。
入試改革の例として、推薦・AOでの小論文、討論など
の実施も考えられているようですが他学部とは異なり、
医学部や歯学部では既に実施されています。
現在、マーク式の問題を出題している医学部や歯学部が
記述式を導入することは、将来的にはあるかもしれませ
んが、すぐには無いでしょう。
医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、「入試改革」と
いう言葉に必要以上に反応することのないようにして下
さい。