国公立医学部、歯学部を志望する受験生にとって
共通テスト対策は必須です。問題は私立医学部、
私立歯学部を志望する受験生です。
私立医学部入試、私立歯学部入試には、大学入学
共通テスト利用入試もあります。共通テスト利用
入試があるのなら、そこに向かって勉強を進める
べきでしょうか?
私は「それは違う」と考えています。
確かに、私立医学部入試でも私立歯学部入試でも
共通テスト利用入試があります。あるからには、
そこでの合格を考えて共通テスト対策も進めたく
なるかもしれません。
しかし、立ち止まってもう一度考えてみて下さい。
私立医学部でも私立歯学部でも、共通テスト利用
入試の募集人員は、多くはありません。また、
国公立医学部、歯学部を第一志望とする強敵が
出願して来ます。
国公立医学部や歯学部を第一志望とする受験生は、
共通テストが終われば、出来れば第一志望である
国公立医学部や歯学部の対策に全力を尽くしたい
ところです。
なるべく「私立」の入試に時間を取られたくない
のが、本音です。そういった点からも私立医学部、
歯学部の共通テスト利用入試に出願して来ます。
募集人員が少ないことに加え、学力に自信のある
国公立第一志望者も参入して来ます。当然、合格
のハードルは高くなります。
共通テストを受けるのなら、共通テスト独特の
問題に慣れておく必要があります。恐らく、来
年の共通テストは独自色がさらに強くなると思
います。
受験生の勉強時間は無限ではありません。
私立医学部、私立歯学部の一般選抜対策と共通
テスト対策の両方をやれば当然、勉強時間は分
散されます。
そうであれば、私は「一般選抜(一般入試)
対策に集中」するべきだと考えています。
公立高校では、国公立大学を意識することが
多いようです。「全員が共通テストを受けな
ければならない」高校もあるようです。
高校の指導があったとしても、受験生は自分の
状況に合わせた「割り切り」も必要ではないか
と思います。