文部科学省は毎年、入試を実施する大学に向けて
「大学入学者選抜実施要領」を発表しています。
そのQ&Aが発表されました。
文部科学省の公式文書ですから、いわゆる「お役
所言葉」で書かれていて、Q&Aとは言え私には
分かりにくいものではあります。
全部で60以上のQ&Aがありますが、その中で
医学部入試や歯学部入試に関するものをピックアッ
プしてお伝えします。
一般選抜では、コロナ対応として追試験の実施が
求められていますが、学校推薦型選抜や総合型選抜
を「コロナ」で受験出来なかった場合の取り扱いに
ついて、必ずしも追試験の実施は求められていませ
ん。
文部科学省としては、受験生の受験機会を守るよう
配慮を求めていますが医学部入試、歯学部入試の学
校推薦型選抜や総合型選抜では追試験は行われない、
と考えていいでしょう。
医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは「コロナ対
策」には万全を期す必要があります。
一般選抜では、文部科学省は追試験の実施を求めて
いますが他の学部と医学部の入試は大きな違いが、
あります。他の学部の入試は1日で終わりますが、
私立医学部の入試は1次試験と2次試験の2日に
分かれて行われます。
では、医学部受験生が「コロナ」で2次試験を受験
出来なかった場合、どうなるのでしょうか?
文部科学省のQ&Aには、「追試験を実施しろ」と
は書かれていません。このように書かれています。
「面接等は、個別学力試験には該当しないため、面
接等の単位で追試験を講ずることを求めるものでは
ありませんが、個別学力試験と組み合わせて選抜す
る場合には、受験機会確保の観点から、個別学力試
験と同様の配慮をお願いします」
各医学部が、これをどう読むか、ですが昨年度の医
学部入試を見ても、2次試験の追試は実施しない大
学が多くなるように思います。
この他にも「不織布マスクを着用するよう、受験生
に周知してよいか」「試験前日など直前に学生または
教職員の感染が判明した場合でも予定どおり試験を
実施することは可能か」など、様々なQ&Aが記載
されています。