現役での医学部合格者を見ると、国公立医学部でも
私立医学部でも女子校の躍進が目に付きます。高校
別の私立医学部合格者数では、トップ3を女子校が
占めました。
週刊ダイヤモンドの集計によると、2021年度入試
の私立医学部現役合格者数トップは桜蔭高校、2位
は豊島岡女子学院、3位は白百合学園、4位、5位
にようやく男子校の海城高校、開成高校が出てき
ます。
国公立大学医学部の現役合格者数を見ると、1位は
男子校の東海高校、2位は共学の久留米大付設、
3位に女子校の桜蔭高校が入っています。4位は
共学の洛南、5位は同数で男子校のラ・サール高校
と女子校の豊島岡女子学院が入っています。
国公立大学医学部の現役合格者数上位を見ても、
ベスト5の6校中、男子校は2校で女子校も2校
です。共学は2校ですが、現役合格者は女子が優
勢のようです。
医学部現役合格者で女子の健闘が目立ちますが、
その理由として2つの理由が考えられます。
一つは、女子の医学部受験生の増加です。女子の
大学受験生の中に、厳しいけれどやりがいのある
職業、男性も女性も関係なく活躍できる職業とし
て、医師を目指す人が増えています。
もう一つは、男子より女子受験生の方が現役での
合格を重視する、ということです。共学校の教員
がインタビューに答えて「男子は浪人してでも志
望校にこだわる傾向があるが、女子は現役での医
学部進学の方を重視する傾向がある」と述べて
います。
いずれにしても、女子の医学部受験生の頑張り
は素晴らしいと思います。