医学部受験生の中には、推薦入試・AO入試を受け
ずに、一般選抜(一般入試)だけを考えている受験
生も多いでしょう。一般選抜だけを考えている医学
部受験生が今、知っておかなければならないことは
何でしょう?
受験を考えている医学部の試験日程、試験科目など
はもちろんですが、医学部合格に向けて勉強を進め
る上で、ぜひ知っておいてもらいたいことがありま
す。
それは、「合格最低点」です。医学部受験生の皆さん
は、医学部のボーダーライン偏差値には高い関心を
持っています。各大学医学部の入試難易度を知るた
めには「医学部の偏差値ランキング」は分かりやす
い指標となります。
ただし、「医学部の偏差値ランキング」が分かった
ところで合格に向けた勉強の進め方は分かりません。
「志望校は医学部の中でも難しいから頑張ろう」
「志望校のボーダーライン偏差値は65だから、
そこを目指そう。」
医学部の偏差値ランキングを見て、こういったこ
とを考えたとしても、具体的な勉強方法が変わる
ことは無いでしょう。
11月に入りましたので「成績を上げよう」という
漠然とした考えから、もう少し具体的な考えに変わ
っていく必要があります。その時に必要なのが「合
格最低点」です。
現在の自分の学力と志望校の合格最低点との間の距
離を知ることで、今後の具体的な勉強の進め方が見
えてきます。
例えば、帝京大学医学部の合格最低点は、2021年
度が300点満点中の211点、70.3%です。帝京大
学医学部が公表している合格最低点は正規合格者
だけでなく、繰り上げ合格者も含んだ合格最低点
です。
2020年度の合格最低点は215点、2019年度の合
格最低点は212点です。過去3年の帝京大学医学
部の合格最低点は211点から215点の間にありま
す。多少の余裕を見て、まず目指すのは220点と
考えていいと思います。
そうなると、帝京大学医学部の合格を目指す受験
生は、帝京大学医学部の問題で220点を取るため
に、これから科目ごとにどういう勉強を進めれば
いいのかが見えてきます。
医学部の合格最低点については、明日も触れてい
きます。