医学部にも歯学部にも総合型選抜(AO入試)を
実施する大学があります。今週末の13日(土)
には、金沢医科大学と川崎医科大学で医学部の
AO入試が行われます。
翌、14日(日)には藤田医科大学の医学部AO
入試「ふじた未来入試」が行われます。歯学部
では昭和大学歯学部や明海大学歯学部、愛知学
院大学歯学部などで既にAO入試(総合型選抜)
が行われました。
このAO入試は慶應義塾大学が、湘南藤沢キャ
ンパスに総合政策学部と環境情報学部を開設し
た際に日本で初めて導入されました。
そこから30年が過ぎ、日本の大学入試でもAO
入試導入校は着実に増えてきました。AO入試と
いう名称は、文部科学省によって「総合型選抜」
という名称に変更されましたが、「AO入試・総
合型選抜」という入試形態は、すっかり定着し
ました。
この総合型選抜に対して「学力不問の人物本位入
試」というイメージが広がっているようです。
確かに、入学者の確保に苦労する一部の大学では、
早期に入学者を確保するために、ほぼ学力を問わ
ずに合格を出していたようです。
しかし、医学部や歯学部では最終的に国家試験が
待ち受けているため、誰でも入学させるというわ
けには行きません。私立歯学部の中には、定員を
割っている大学もありますが、それでも受験者を
全員入学させることはしていません。
AO入試・総合型選抜であっても医学部と歯学部
では学力はしっかり問われることを忘れないでく
ださい。当然、学力試験対策も欠かせません。