昨日は、医学部の地域枠は一般枠に比べて難易度は
低くなる、とお伝え致しました。昭和大学医学部で
は、最低点が40点も違いました。
医学部の地域枠というと、出身地による制限がある
と考えがちですが、そうでもありません。
東京都地域枠や愛知県地域枠などは、出身地による
受験資格の制限があります。以前は、出身地による
受験資格の制限を設ける大学が多かったのですが、
現在では出身地制限を設ける地域枠の方が少数にな
りました。
今では医学部の地域枠のほとんどは、全国どこの医
学部志望者でも受験が可能になっています。ただし、
卒業後の条件はあります。
全国どこからでも出願できるとは言え、卒業した後
は、当該自治体の指定する医療機関、ないしは診療
科目での勤務が義務付けられます。
卒業後9年程度は、その自治体が指定する場所での
勤務になりますので、「本当にそれでいいのか」は
よく考えてください。
少し前までは、地域枠で入学した医学生が卒業後に
貸与資金を返還してその自治体に残らない、という
ケースが問題になっていました。地域枠の本来の趣
旨に反するケースです。
こういったことの無いように、現在は「縛り」が厳
格になっているようです。医学部の地域枠は、厳し
い医学部入試の中でチャンスの大きい医学部入試と
言えますが、出願に際しては卒業後のことも十分に
考えて下さい。