独立行政法人大学入試センターは昨日、1月15日
と16日に行われた2022年度大学入学共通テスト
で、得点調整を行わないことを発表しました。
今年の共通テストは約53万人が出願し、そのうち
の約49万人が受験しました。大学入試センターは、
49万人の受験者のうち、2000人ほどを残すところ
まで採点を終えました。
ほぼすべての受験者の採点を終えた昨日、平均点に
20点以上の差がある科目は無かった、として「得点
調整は行わないことを決定しました」と発表しまし
た。
得点調整対象科目間の最大平均点差は、世界史Bと
日本史Bで13.02点差。物理と化学で、13.09点差で
した。また、倫理と政治・経済の差は6.5点で、いず
れも平均点の差は20点未満でした。
それ以上に気になるのが、採点が進んで中間集計時点
の平均点から、数学ⅠAの平均点が2.29点下がって
37.96点となったことです。100点満点の試験で、平
均点が40点を下回るということは「差が付きにくい」
ということです。
数学が得意な医学部受験生は、残念な思いを持ってい
るかもしれません。
国公立医学部受験生の皆さんは、河合塾のバンザイ
システムや駿台・ベネッセのデータネットを使って
国公立医学部の受験校を考えていると思います。
数字上の合格可能性だけでなく、2次試験の自分との
相性や大学そのものの魅力なども考えて医学部の受験
校を決めて下さい。