文部科学省は令和4年度国立大学後期と公立大学
中期・後期の第一段階選抜、いわゆる足切りの結
果を発表しました。
それによると、国立大学後期で第一段階選抜(足
切り)を行ったのは旭川医科大学、東京医科歯科
大学、奈良県立医科大学など23大学で、合計で
3,734名が第一段階選抜不合格となりました。こ
れらの受験生は、国立大学後期に出願したものの、
各大学の個別試験を受験することは出来なくなり
ました。
公立大学は中期日程を実施する大学もありますの
で、中期と後期合計の発表になっています。ただ、
公立大学中期で第一段階選抜を実施した大学は無
いように思います。文部科学省の発表によれば、
公立大学中期・後期の第一段階選抜不合格者は、
奈良県立医科大学など3大学で1,373名でした。
文部科学省の発表は大学ごとの集計で、学部や学
科の内訳は分かりません。ただ、医学部医学科が
多かったのではないかと思います。
国立大学後期で最も多くの「足切り」を行ったの
は山梨大学です。山梨大学医学部医学科は前期を
行わず、後期のみで90名を募集します。今年は、
募集人員90名の山梨大学医学部医学科に1,621名
が志願しています。山梨大学の第一段階不合格者
は713名でしたが、すべて医学部医学科ではない
かと思います。
奈良県立医科大学でも、第一段階選抜不合格者が
563名と多いのですが滋賀県、京都府、大阪府、
兵庫県、和歌山県、奈良県の近畿6府県の医学部
医学科で後期を行うのは奈良県立医科大学医学部
医学科だけです。募集人員も53名と多めですの
で、1,311名が志願していました。
富山大学医学部医学科が後期日程の実施を無くし
たことから、北陸で唯一後期を実施する福井大学
医学部医学科にも受験生が集中し、募集人員25名
に対し397名が志願していました。福井大学では
第一段階選抜で121名が不合格となっています。
中国・四国地方で唯一、後期を行う山口大学医学
部医学科後期には募集人員10名に対し450名が
志願していました。山口大学の第一段階選抜不合
格者は、300名でした。