2022年２月５日と６日に行われた、第116回医師
国家試験の合格発表が本日ありました。今年の医
師国家試験の合格率は91.7％と非常に高い合格率
でした。

医師国家試験合格率を新卒と既卒に分けて見ると、
新卒の合格率は95.0％、既卒の合格率は54.0％と
新卒と既卒では合格率に差があります。

国立大学医学部、公立大学医学部、私立大学医学
部と分けて、医師国家試験の合格率を見てみまし
ょう。

国立大学医学部新卒と既卒を合わせた全体の合格
率は92.2％でした。国立医学部の新卒の合格率は
95.5％、既卒の合格率は49.1％と国立医学部も既
卒生は苦戦しています。

公立大学では、全体の合格率は93.5％と国立医学
部を上回っています。公立大学医学部の新卒合格
率は95.5％と国立医学部新卒と同じ合格率になり
ました。既卒の合格率は62.0％で、既卒生の健闘
が見えます。

私立大学医学部の医師国家試験合格率を見ると、
新卒は95.2％と国公立医学部と遜色のない合格率
でした。既卒の合格率ですが、61.3％と国立医学
部の既卒合格率を10％以上、上回る合格率でした。

大学別に見ると、今年の医師国家試験で、合格率
100％を達成したのは、自治医科大学1校でした。
また、筑波大学は新卒合格率99.3％、既卒合格率
100％、全体の合格率は99.3％でした。

自治医科大学以外の私立医学部の医師国家試験合格
率を見ると、東京慈恵会医科大学医学部が97.4％で
した。「慈恵」の新卒合格率は98.1％でしたが、既
卒合格率は83.3％と、既卒生が足を引っ張った形
です。

東京慈恵会医科大学に続くのは、近畿大学医学部で
合格率は全体で97.0％でした。医師国家試験合格率
96.4％は2校で、慶應義塾大学医学部と兵庫医科大
学医学部でした。

今年の医師国家試験で最注目は、東北医科薬科大学
医学部です。医学部が新設されて初めての卒業生で
す。その東北医科薬科大学医学部の医師国家試験合
格率は96.8％でした。既卒生はいないことを考えて
も、恥ずかしい合格率ではないと思います。

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