高校生の皆さんは、新学期が始まる頃ですね。高校
3年生になった皆さんは、いよいよ受験生と呼ばれ
る学年になりました。
高校3年生の皆さんは医学部、歯学部の志望校合格
に向けて「頑張るぞ!!」と前向きな気持ちでいる
と思います。
そんな現役生を悩ませるのが、「高校の勉強と受験
勉強のどちらを優先したらいいんだ?」ということ
です。毎年、現役の医学部受験生、歯学部受験生を
悩ませて来ました。
私立の中高一貫校の中には、高校2年生までで高校
3年間の履修範囲全てを終わらせる高校もあるよう
ですが、普通の公立高校ではなかなか、そうは行き
ません。高校で、受験に必要な範囲をこれから学ぶ
のであれば、高校の授業を軽く考えるわけには行き
ません。
昨年のオンライン個別指導生で、東京医科歯科大学
医学部医学科と慶應義塾大学医学部医学科の両方に
現役で合格した生徒は「自分は、高校では優等生で
はなかった」と言っていました。
彼が言う「優等生」とは、「高校の先生の指導を尊
重し、高校の成績のいい生徒」を言います。そうい
う意味では「優等生ではなかった」、ということで
す。
彼は、高校の授業をサボることはしませんでした。
かと言って、すべての科目でいい成績を取るために、
定期テスト対策にたっぷり時間をかけることはしま
せんでした。彼が時間をかけたのは「東京医科歯科
大学医学部と慶應義塾大学医学部で合格点を取るた
めに必要な勉強」でした。高校の先生からすると
「優等生」ではなかったかもしれません。
「高校の授業と受験勉強のどちらを優先するのか?」
私は「メリハリが大切」と考えています。私立医学
部受験生、私立歯学部受験生にとって古文や漢文は
基本的に受験に必要ありません。だからと言って、
授業は適当に聞いておけばいい、とは思いません。
受験に関係のない古文や漢文であっても授業はきち
んと聞いてください。高校での勉強は、大学受験の
ためだけではありません。ただし、定期テストで
いい点を取るために時間を掛けることまでは必要
無いと思います。
高校3年生の皆さんは、高校の勉強と受験勉強は、
メリハリを考えてください。