浪人や再受験の医学部受験生、歯学部受験生の中で
予備校や塾に通わず、自宅での勉強だけで医学部や
歯学部の合格を目指す人もいます。
「宅浪」と言われる受験生ですが、宅浪も一つの
選択肢です。通学時間はありませんし、周囲に気
を使う必要もありません。自分の勉強に集中出来
ます。
ただし、宅浪に問題点がないわけではありません。
宅浪生は、誰かに指導してもらったりアドバイス
をもらったりするわけではありません。自分で何
をやるのか、どのくらいのペースでやるのかを考
えなければなりません。
そこに落とし穴があります。
使う教材が本当に自分に相応しい物であればいい
のですが、難易度や量が合っていないと高い学習
効果は望めません。教材を選ぶ際には、自分を客
観的に見て下さい。そして、選んだ教材をどう使
い、どういったペースで進めるのかも考えて下さ
い。
最初はモチベーションが高いため、過大な計画を
立てたり、難しい教材をやりたくなりがちです。
途中で息切れするようでは困ります。あくまで、
冷静に自分の現状を考えて下さい。
対面であってもオンラインであっても、授業を受
けるとなると、決まった時間には必ず勉強がスタ
ートします。しかし、宅浪の場合はそうは行きま
せん。
絶対的に必要なのは、毎日のリズムです。いつも
同じリズムを心掛けないと、「グタグタ」になって
しまいます。家族に、自分の1日のスケジュール
を伝え、決めたスケジュールが守られない時は指
摘してもらうのもいいでしょう。
宅浪生は、「適切な教材を選ぶ」「1年を通した学
習スケジュールを考える」「1日の生活リズムを
崩さない」ことが大切です。
これが難しいと感じるのなら、少しだけでも塾
や予備校に頼るのもいいでしょう。1科目だけ
の受講でも、他の科目も含めて何でも相談に乗
ってくれるところがいいと思います。