医学部受験生、歯学部受験生が受験勉強を進めて
行くうえで、誰かに教えてもらうことは非常に有
効であることは間違いありません。
とは言え、「誰が先生でもいい」というわけでは
ありません。「先生」という仕事は、自分が解け
ることではなく、教えている生徒が解けるように
しなくてはなりません。
先生の中には華麗な解法テクニックで「どうだ、
凄いだろう」という先生がいますが、教えている
生徒のためになっているかは、また別です。教え
ている生徒が、華麗なテクニックを使いこなせる
レベルにあればいいのですが、そうでなければ
「いい先生」とは言えないでしょう。「自己満足
の先生」と言っても良さそうです。
東大生や京大生などの学生講師も少なくありませ
ん。学生講師はいい面もありますが限界もありま
すので、そこを理解して指導してもらうといいで
しょう。
そもそも、自分の志望校に合格出来る学力レベル
に達していない学生講師では「先生」とは言えな
いでしょう。そこをクリアしている学生講師は、
生徒との年齢差があまりなく生徒も何でも聞きや
すいと思います。自分の受験の体験も、最近の話
ですから共感も得られやすいと思います。
こういった学生講師ならではのいい面もあります
が、「私立医学部入試、私立歯学部入試のことは
よく分かっていない」ということは、よくある
話です。
そもそも医学部受験をしていない、歯学部は検討
したことも無いといった学生講師では、たとえ東
大生、京大生でも「志望する医学部、歯学部に合
格するためには、何が必要か」は分かっていない
と考えられます。国公立医学部、歯学部ならまだ
しも私立医学部、私立歯学部受験生の指導は厳し
いと思います。
また学生講師は自分が解けても、生徒を解けるよ
うにする経験は多くはありません。多くの生徒を
指導してきたプロ講師と違う点です。
学生講師がダメ、とは言いませんが指導を受ける
なら、学生講師の特徴を理解して指導を受けて下
さい。