医学部入試・歯学部入試は一般選抜の前に、学校
推薦型選抜(推薦入試)、総合型選抜(AO入試)
が行われます。ここはぜひ狙いたいところです。
医学部や歯学部の学校推薦型選抜や総合型選抜は、
受験資格の縛りがありますので誰でも受けられる
わけではありません。限られた受験生しか受ける
ことの出来ない医学部入試、歯学部入試ですから、
受験資格を満たしていれば、一度は受験を検討す
るといいでしょう。
その医学部・歯学部の推薦入試、AO入試ですが
他学部の推薦・AOとは全く別物だということを
しっかり理解してください
昨日の朝日新聞朝刊に「総合型選抜や学校推薦型
選抜 どう準備 なおコロナの影」という記事が
ありました。
「2021年度実施の大学入試の総合型選抜(旧
AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)の
志願者数が前年を上回った」「私立は28万6195
人で1万2404人増えた」と、特に私立大学で、
学校推薦型選抜と総合型選抜の志願者が大きく
増えたことを報じています。
この学校推薦型選抜・総合型選抜について、総合
型・学校推薦型専門塾の方が、志願者が増えた背
景について「前年度に比べると部活の大会などの
中止が比較的少なく、受験生が実績を残しにくい
といった影響がやわらいだ」とコメントしていま
す。
医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、この話
に引っ張られないように気を付けてください。
医学部や歯学部のAO・推薦では「部活等の実績」
は「あればいいけど、無くても何ら問題ない」で
す。医学部入試、歯学部入試では入学後の「学ぶ
力」が何より重視されます。筆記試験が最重要で
す。
例えば、東海大学医学部のAO入試「希望の星
育成」入試では、オブザベーション評価、面接、
小論文で受験生を絞り込んでいき、最後に共通
テストの受験が待ち受けています。
当初は合格基準を「共通テストで8割以上」と
していました。今年の入試で北海道大学工学部
のB判定が80%でした。東海大学医学部も8
割を合格基準にするのは厳しいと考え、最近は
基準を多少下げたようですが、学力は絶対に
必要ということは明白です。
新しく実施された昭和大学歯学部総合型選抜
では書類審査もありますが筆記試験も行われ、
英語は「一般選抜より難しいと感じた」とい
う声がありました。
医学部入試、歯学部入試を他学部の入試と同じ
と考えるのは危険だということを理解して下さ
い。