私立医学部御三家の一つとも言われる、日本医科
大学が2022年度の入試結果を公表しました。そ
れによると、女子の医学部受験生の健闘が目に付
きます。
日本医科大学医学部の入試で最も募集人員の多い
一般選抜前期一般枠は募集人員75名に対し男子
1062名、女子619名が実際に受験しました。
受験者の男女の割合は男子63.2%、女子36.8%
でした。
1次試験合格者353名の内訳は男子215名、女子
138名で、男女の割合は男子60.9%、女子39.1%
と女子の割合が増えています。
更に2次試験合格者を見ると2次試験合格者161
名のうち男子は93名で57.8%、女子は68名で
42.2%と女子の割合がさらに増えています。
受験者では女子が36.8%でしたが2次試験合格者
では42.2%と、女子受験生が健闘したことが分か
ります。
日本医科大学医学部の一般前期、一般後期、後期
国語併用、地域枠の全ての入試を合計した受験者
の割合は男子59.6%、女子40.4%ですが、2次試
験合格者では男子55.8%、女子44.2%と女子の
割合が増えています。
日本医科大学の入試全体を見ても、女子受験生の
頑張りが分かります。
なお、日本医科大学医学部は早稲田大学の付属、
系属3校を指定校とした募集人員6名の指定校
推薦を始めましたが、それについての入試結果は
公表されていません。
入学者123名の現浪別を見ると、現役は59名で
48.0%、1浪は49名で39.8%、2浪は8名で
6.5%、3浪以上(再受験生を含む)は7名で
5.7%でした。指定校推薦で入学した現役生6名
も含んだ数字だと思われます。
これを見て「日本医科は2浪以上に厳しい」と
言いたくなるかもしれませんが、そうではあり
ません。
日本医科大学に合格する実力を備えた2浪以上
の浪人生であれば、「1浪の時に他の医学部に合
格していてもおかしくない」と考えられます。
2浪以上の合格者が少ないことの理由は、ここ
にあると思います。