日本大学医学部は、一般選抜を二つに分けて行い
ますが募集人員90名と、メインの医学部入試の
志願者が前年に比べ1285名も減少しました。
前年の志願者は3339名でしたが、2022年
2月の医学部入試では志願者は、1285名減少
し2054名となりました。
日本大学医学部一般選抜の志願者が大きく減少し
た理由として「医学部の入試が、全学統一問題で
行うN方式に変わったから」ということが頭に浮
かぶかもしれません。
これまで日本大学医学部の一般選抜は、医学部独
自入試のA方式がメインの医学部入試でした。N
方式も行っていましたが、募集人員は10名と少
数の入試でした。
それが2022年度入試から、これまでのA方式
入試も全学統一入試のN方式に変更になりN方式
1期となり、これまでのN方式はN方式2期とな
りました。大きな変更ですから、志願者大幅減の
理由として頭に浮かんだかもしれません。
確かに、「影響は全くない」とは言えませんが、
「最も大きな要因」とは言えません。
昨年、日本大学は前理事長の脱税などの問題が世
間を賑わせました。この影響でしょうか?これも
最大の要因とは言えません。
日本大学医学部の志願者大幅減の最大の要因は、
1次試験日にあります。
これまでのA方式入試の1次試験日は私立医学部
入試の最終盤にあり、他の医学部と試験日が重な
ることはありませんでした。
ところが、A方式からN方式への転換に伴って
N方式1期の1次試験日も前倒しされました。
これまで常に単独での医学部入試でしたが、2022
年では久留米大学医学部の1次試験と試験日が重
なりました。
「日大か久留米か」受験校で悩んだ医学部受験生
も多かったと思います。久留米大学医学部も志願
者を減らしています。受験生が、日本大学と久留
米大学に分かれたことが伺えます。
入試日程は、医学部受験生の動向に大きな影響を
及ぼします。2023年度入試の日程には注意して
いてください。