医学部合格、歯学部合格に向けて模擬試験はぜひ
受けて欲しいものです。しかし、偏差値にとらわ
れて模試を受ける意味を見失っている受験生も少
なくないと感じます。
模試は、何のために受けるのでしょうか?
偏差値を知るため?志望校の合格可能性判定を知
るため?
それらも模擬試験を受ける意味の一つではありま
す。しかし、私に言わせれば「いい偏差値を取っ
たとしても、それがどうした?」「A判定を取った
としても、それがどうした?」です。
医学部受験生、歯学部受験生に勘違いして欲しく
無いことは「模試は実際の医学部入試、歯学部入
試で合格点を取り、志望校に合格するために受け
るもの」のはずです。
模試は、英検などの英語の資格検定試験とは違い、
いい成績を取っても実際の医学部入試、歯学部入
試で有利になるということはありません。
日頃、受験勉強を頑張っているのは「模試でいい
点を取るため」、では無いはずです。模試は、あく
まで通過点でしかありません。
では、模試を受ける最大の理由は何でしょうか?
今の自分は「何が出来て、何が出来ない」を知る
ためです。医学部入試、歯学部入試の当日、合格
点を取るために、「何がまだ不十分なのか」を知っ
て、それを強化するために模試を受けるのです。
散々な成績で、「何が足りないどころではない」の
なら、とにかく基本を大切にやっていくしか、あり
ません。
科目別で見ると、弱点科目がはっきりしていれば、
その科目の強化が必要です。問題別の平均点と自
分の得点を見て、その科目の「どこを強化すべき
なのか」を確認してください。
模試が、いい結果であろうと残念な結果であろう
と、本番の医学部入試、歯学部入試に生かすこと
が大切です。受験生の皆さんは、そのことを忘れ
ないでください。
そのためには、模試は「受けること」がまず欠か
せません。