政府が6月上旬にまとめる予定の「骨太の方針」
に「国民皆歯科検診」が盛り込まれることが昨
日、報道されました。
昨日夜のテレビニュースでは、これについて各局
一斉に報道していました。「国民皆歯科検診」が
実際に「骨太の方針」に盛り込まれると、今年の
歯学部受験の小論文や面接では、「国民皆歯科検
診」がどこの歯学部でも取り上げられることが
予想されます。
国民全員が歯科検診を受ける「国民皆歯科検診」
について「どう思うか?」という問いはもちろ
ん、歯学部受験生だけでなく医学部受験生も
注意が必要なのは「なぜ、国民皆歯科検診を
目指すのか?」です。
「国民の健康を守るため」では全く不十分です。
歯科検診を行い、歯周病を予防することで糖尿
病や心臓病などの他の病気の予防につながるこ
とが期待されています。
確かに「国民の健康を守る」ということにつな
がります。しかし、それだけでなくもう一歩
踏み込んでもらいたいところです。
「国民皆歯科検診」によって「国民の健康を守
る」だけでなく、「国民医療費の削減」も期待
されています。
国民皆保険制度の下、高齢化や医療の高度化に
よって増え続ける国民医療費は、国の財政の大
きな負担になっています。
「国民医療費増大の抑制」ここにも触れられる
ようにしておくと完璧です。歯学部受験生の皆
さんはもちろん、医学部受験生の皆さんも、
「歯科だから関係ない」ではなく医療全体の問
題と考えてください。医学部入試でも聞かれま
す。