岐阜大学歯学部が来年2023年度から一般選抜
後期日程を廃止します。今年の富山大学医学部に
続く後期の廃止です。
岐阜大学医学部が後期を廃止すると、国公立医学
部50校のうち、後期を実施する医学部は16校
と約3割の大学だけになります。
また、国公立医学部後期の募集人員は少なく今年
2022年度入試の募集人員は前期3636名に
対し、後期は363名と前期の1割程度となって
います。
これが2023年度入試では後期実施大学が、さ
らに1校減ることになります。国公立医学部入試
は、ますます「前期一発勝負」の様相が強くなり
ます。このことが、私立医学部受験にどういった
影響を与えるのでしょうか?
私立医学部受験が劇的に変わる、とは思いません。
しかし、国公立医学部志望者の私立医学部併願は、
進むと思います。国公立医学部は前期一発勝負の
感が強く、特に私立医学部後期では共通テストで
思うような点を取ることが出来なかった国公立医
学部志望者の出願も増えると思われます。
今年の国公立医学部後期の志願倍率は約20倍と
非常に高く、国公立医学部後期に期待しつつも私
立医学部に出願する国公立医学部志望者は増えそ
うです。
後期・Ⅱ期を実施する私立医学部の中でも、特に
日本医科大学、昭和大学、大阪医科薬科大学とい
った医学部の後期が厳しさを増す可能性があると
思います。