共通テストを作成する大学入試センターは毎年、
その年の問題を外部の高校教員などに評価を依頼
しています。その結果が発表されました。

今年の共通テストで出題された数学ⅠAの問題に
ついて、外部の評価では「あまり適切ではない」
とされました。「設問は試験時間に比して多く、
計算量の多い設問も散見された」と指摘されま
した。その結果、受験生の解答時間に余裕がな
くなった、とされました。

今年の共通テストの数学ⅠAの平均点は１００点
満点の37.96点で、センター試験も含めてこれま
でにない低い平均点で、「数学ショック」とも言
われるほどでした。難関の国公立医学部志望者
は試験直後、考えていた得点とは行かず大きく
戸惑っていました。

私立医学部の共通テスト利用入試のボーダーラ
イン得点率も下がりました。

外部評価では、この他に生物も「問題文の量が
多過ぎた」としてリード文や会話文の一部省略
が求められました。

今回の外部評価は、来年の作問に活かされるでし
ょう。そうなると、数学は受験生が解きやすい
方向に変化することが予想されます。生物も問題
文がすっきりしそうです。

今年の共通テストは、全体として大きく難化しま
した。来年は平均点が上がることが予想されます
ので、私立医学部の共通テスト利用入試のボーダ
ーライン得点率も上がりそうです。

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