川崎医科大学は、これまでAO入試(総合型選抜)
中国・四国出身者枠を募集人員約20名で行って
来ましたが、ここに出身地制限のない新しい枠を
設けます。
新しい枠は2つで、1つは「特定診療科専攻枠」
で、募集人員は約4名となっています。
この川崎医科大学総合型選抜「特定診療科専攻
枠」の受験資格は、「来年4月1日時点で22歳
以下」で、評定平均での縛りはありません。
初期臨床研修修了後、特定診療科のいずれかを
自ら選択して後期臨床研修を行い、将来は特定
診療科の医師として貢献することが、受験資格
として求められています。出身県等は問われま
せん。
ここでいう「特定診療科」は、「救急科、総合診
療科、麻酔・集中治療科」を指します。将来、こ
れらの診療科の中の、1つの医師として活躍した
いと考えている医学部受験生は、受験を検討して
もいいでしょう。なお、合格した際には必ず入学
するという条件の付いた「専願制」の医学部入試
です。
試験内容ですが、1次試験は「総合適性試験」と
小論文、2次試験は面接となります。
総合適性試験は4つに分かれていて、国語や一般
常識も出題されます。川崎医科大学の総合型選抜
を受験するのであれば、具体的な出題内容を調べ
て対策を進めてください。なお、昨年の小論文で
は、コロナ禍においての心構えについて問われて
います。800字の課題文型です。
もう一つの新しい枠は募集人員1名の「霧島市地
域枠」で、鹿児島県霧島市出身者に受験資格が与
えられています。
なお川崎医科大学では、総合型選抜合計で25名、
附属校推薦で30名の合計55名を一般選抜とは
別に募集します。一般選抜の一般枠の募集人員は
45名となります。
「総合診療医になりたい」という医学部受験生は、
非常に多いと感じています。また「救急医」も多
いと思います。
医学部受験は、情報戦という面もあります。総合
診療医や救急医などを目指すのであれば、このチ
ャンスを生かすといいでしょう。
これまで行われてきた、中国・四国出身者枠と
試験内容は同じです。これまでの川崎医科大学
総合型選抜の具体的な出題内容が分かった上で
準備を進めれば、他の受験生に一歩先んじるこ
とが出来ます。