医学部受験は、毎年変化を続けています。志願者
数も毎年変化します。では、受験生が敏感に反応
する「変更」とは、どのような変更でしょうか?
まず第一に、「学費」が挙げられます。私立医学
部の偏差値ランキングは、学費との相関が見ら
れます。学費が安い医学部の偏差値が高くなる
傾向があります。
順天堂大学医学部は学費を思い切って下げたこと
をきっかけに難易度が上昇しました。大学が何か
変わったというわけではありませんが、受験生は
敏感に反応しました。
学費の変更は、関西医科大学医学部が実施します。
関西医科大学医学部では、来年4月の入学生から
6年間の学費を670万円減額します。これまで
関西医科大学医学部の6年間の学費は2770万
円でしたが、2100万円に減額されます。
また、初年度納入金もこれまでの570万円から、
290万円に変更されます。
大阪医科薬科大学と6年間の学費を比べると、関
西医科大学の方が1千万円以上低額になります。
特に、国公立医学部との併願者の動きがどうなる
か、注目です。
次に、「試験科目」を挙げておきます。金沢医科大
学が医学部の総合型選抜で他を圧する志願者を集
めている要因として「数学はⅠAのみ」というこ
ともあります。数学Ⅲどころか数学ⅡBも無いと
言うことが受験生を集める一つの要因になってい
ます。
試験科目の変更は、東海大学医学部で行われます。
東海大学医学部は、数学の出題範囲から数学Ⅲを
除きました。数学Ⅲが遅れがちな現役生には、嬉
しい変更だと思います。
ここのところ、志願者を上手く集めることが出来
ていなかった東海大学医学部ですが、状況は変わ
りそうです。
この他にも、受験生の志望動向に影響を与える
「変更」はありますが、なんといっても「入試
日程」は志願者数に大きな影響を与えます。
私立医学部一般選抜の試験日程については、改め
てお伝えいたします。