「連日の猛暑」と言われる中で医学部受験、歯学
部受験に向けて受験生の皆さんは、受験勉強に励
んでいると思います。受験生という同じ立場の
「周囲の人」も気になると思います。

一般的に進学校と言われる高校では、国公立大学
を目指す生徒が多く、高校も国公立大学受験を意
識した指導を行います。

私は地方の公立高校を卒業しましたが、当時の高
校は地元の国立大学に何人合格させるのかをライ
バル校と競うようなところがありました。「校内
模試で何番までなら国立大学に合格出来る」と
言われて発破を掛けられました。早稲田大学や
慶應義塾大学を第一志望とする生徒は、ほとんど
いなかったと思います。

今も、こういう高校は少なくないように思います。
同級生のほとんどが国立大学を目指し、高校の指
導も国立大学に向きがち、という環境の中では日
頃一緒に勉強をしている国立大学を目指す同級生
を「ライバル」と考えがちです。

同級生をライバルと考えることは、間違いではあ
りません。しかし、国立大学を目指している同級
生と自分を比較することは避けた方がいいでしょ
う。

「同級生は、国立対策として難問に立ち向かって
いる。自分も難しい問題をやらなければならない」
と考えるのは、やめましょう。

国立大学志望者が合格のためにやらなければなら
ないことと私立大学医学部、歯学部志望者が合格
のためにやらなければならないことは異なります。

国立大学を目指して頑張る同級生に刺激を受けて
自分も頑張ることは間違いではありません。しか
し、国立組と同じ勉強をしようとすることは間違
いです。国立組と比較して「自分はダメだ」と思
うことも間違いです。

「実際の医学部入試、歯学部入試で合否を競う相
手は誰なのか」このことをもう一度確認してくだ
さい。

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