明日1次試験が行われる川崎医科大学医学部は、河
合塾も駿台予備学校も、それぞれの「医学部偏差値
ランキング」で最もボーダーライン偏差値が低い医
学部、としています。
川崎医科大学の入試難易度が低くなる理由は2つ、
あります。1つは、「学費が私立医学部で最も高い」
ことです。川崎医科大学医学部の6年間の学費は、
4550万円になります。学費の高さから、医学部
受験生が出願を敬遠しがちです。
もう1つは、「試験会場が岡山県倉敷市にしかない」
ことです。川崎医科大学医学部の試験は、倉敷市の
川崎医科大学キャンパスにしか設置されていません。
受験生にとって「移動」が大きな壁になります。
こういったことから、入試難易度は低くなりますが、
川崎医科大学を受験するのであれば、「チャンスは大
きい」と考えてください。
川崎医科大学の英語は、試験時間80分で大問3題を
解きます。大問2と3が長文問題になります。大問1
では、標準的な難易度の文法系問題が出題されます。
一つひとつの問題は、それほど難しくありませんが、
問題量は多めです。問題量が多いからといって、先を
急がないことが大切です。大問1は、確実に得点を重
ねたい問題ですので、焦ってのつまらないミスは厳禁
です。
川崎医科大学の数学は、「よく出る分野」が割とはっ
きりしています。今年も積分は出題されると考えてい
いでしょう。この他に、場合の数・確率、ベクトル、
極限がよく出題されています。
川崎医科大学の数学は、試験時間に比べ問題のボリュ
ームは多めになります。「短めの試験時間の中で、少
しでも高い点を取る」ことを考えてください。
大問の中の(3)は、難しくなることが多く、無理
に完答を狙わない方がいいと思います。
川崎医科大学の、昨年の1次試験合格最低点は57.4
%で、一昨年は65.7%でした。年によって差があり
ますが、まずは65%、そこから7割越えを目指し
てください。