明日、明後日と東海大学医学部の1次試験が行われ
ます。今年の東海大学医学部の志願者は、募集人員
60名に対して3600名でした。
東海大学医学部一般選抜の昨年の志願者は2333
名でしたので、志願者は昨年に比べ1267名も増
加し、前年比で154%の大幅増となりました。
志願者増の大きな要因は、数学の試験範囲から数学
Ⅲを除外したことにあります。数学の中でも数学Ⅲ
は、重たい分野です。数学に苦手意識を持つ医学部
受験生や数学Ⅲの仕上がりが遅れがちな現役生には
うれしい変更となりました。
数年前まで東海大学医学部一般選抜の志願者は、
5000名ほどでしたが、ここのところ志願者は減
り続けていました。東海大学医学部としても、手を
こまねいているわけにも行きませんので「数Ⅲなし」
に踏み切ったのだと思われます。
志願者が昨年の1.5倍にもなりましたが私は、今年
の東海大学医学部は、「狙い目」だと考えています。
まず、受験者層です。
志願者は増えましたが東海大学医学部一般選抜は、
「理科は1科目。数学Ⅲなし」という点が特徴です
ので、増加分の多くは理科や数学の仕上がりが遅い
現役生だと思われ、強敵揃いとは思いません。
もう1点、試験日が重なった医学部です。
東海大学医学部1次試験の1日目は日本医科大学、
福岡大学医学部と重なり、2日目は順天堂大学医
学部と試験日が重なりました。
私立医学部の中でも難関の日本医科大学や順天
堂大学医学部に合格する可能性を感じている受
験生は、東海大学医学部ではなく日本医科大学、
順天堂大学医学部を受けるでしょう。今年の東
海大学医学部は、志願者が増えたとしても、
「学力上位の強敵」のいない医学部入試となる、
と考えられます。
こういったことから私は、今年の東海大学医学
部は狙い目と考えています。
東海大学医学部入試は、「1日目と2日目」、「理
科の選択科目」によって有利・不利の無いように
素点ではなく偏差値換算をして合否判定を行いま
す。「物理が易しく生物が難しい」としても偏差値
に直しますので気にしないでください。