医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部を揃えた
医系総合大学として医学部受験生に人気の高い昭
和大学医学部の1次試験が明日、行われます。
昨年の昭和大学医学部一般選抜1期の募集人員は
82名で、2475名が志願しました。志願者を
募集人員で割った志願倍率は30.2倍です。
今年の志願者数は分かっていませんが、明日の
試験会場には2000人以上の医学部受験生が
いて、その姿を見ただけで、「こんなに多いの
なら無理」と圧倒されるかもしれません。
確かに志願倍率を考えると30人に1人ですが、
昨年の昭和大学医学部一般1期では、正規合格者
と繰り上げ合格者を合わせて237名が合格して
います。
募集人員は82名でしたが合格者は237名で、
募集人員の2.9倍の合格者でした。
実際の受験者は2178名で、受験者を総合格者
で割った実質倍率は、9.2倍でした。30人に1人
ではなく、9人に1人です。他の学部にはない高倍
率の難関であることは間違いありませんが、200
人以上が合格すると思えば気分的には違うでしょう。
さらに今年の昭和大学医学部1期の募集人員は1名
増えて83名になりました。
昭和大学医学部1次試験では英語と、数学または国
語を、同時に140分で行います。「どちらの科目か
ら解くのか、科目ごとの時間配分はどうするのか」
を事前に考えておくことが欠かせません。
昭和大学医学部の英語は大問3題で長文問題が2題、
出題されます。長文問題では、記述量が多い問いも
あります。こういった「たくさん書く」問題が得点
を左右すると思います。
指定された字数で上手くまとめるようにして下さい。
昭和大学医学部の数学は、答えだけを書かせる問題
が多くなります。途中式は書きませんので、部分点
はありません。
計算ミス、転記ミスは許されません。
他の医学部では、目にすることの少ない「確率分布」
がよく出題されています。普段の勉強でも確率分布
には、あまり触れていないでしょうから確率分布を
見直しておくといいでしょう。
数学の代わりに国語を選択しても問題はありません。
実際に合格しています。昭和大学医学部の過去問で、
高い点が取れる方の科目を選択すればいいでしょう。
昭和大学医学部1期の1次試験合格最低点は、230
点から240点後半になります。6割キープで、そこ
からどれだけ上積み出来るかが勝負だと思います。