共通テストから始まった医学部受験、歯学部受験も
多少の出題ミスはあるものの、大きな混乱なく進ん
でいます。思うような結果が出ずに忸怩たる思いの
受験生も少なくないと思います。
医学部も歯学部も、志望校に合格すること以上に、
「医学部に合格する」、「歯学部に合格する」ことの
方がはるかに大切です。
もちろん、医学部でも歯学部でも、「行きたい大学」
はあるでしょう。しかし医学部志望者、歯学部志望
者の目標は、「医師になる」、「歯科医師になる」こと
のはずです。
「医師、歯科医師になって多くの人を支えたい」と
思っても医師免許、歯科医師免許が無ければ診療は
出来ません。
医学部や歯学部に進学する目的はいろいろあると思
いますが、「医師免許、歯科医師免許を取得するた
めに、医学部や歯学部に進学する」、言ってもいい
くらい医学部、歯学部進学の主たる目的は、「医師
になる」、歯科医師になる」ということだと思いま
す。
医学部、歯学部に進学することなく医師免許、歯科
医師免許を取得することは現実的ではありません。
これまで医学部受験、歯学部受験で思うような結果
が出ていない受験生の皆さんは、「医学部受験も歯学
部受験もまだまだ続く」ということを忘れないで下
さい。
まずは、どこか1校に受かれば医学部進学、歯学部
進学は出来ます。医師、歯科医師への道は開けます。
医学部受験、歯学部受験には、後期・2期もあり
ます。最後の入試が終わるまで、やるべきことが
あります。
それは、「実際の入試を受けて、出来そうで出来な
かった問題。やったはずなのに出来なかった問題」
を必ずやり直すことです。
医学部受験も歯学部受験も、「試験で出題された
問題」が解けるかどうか、です。実際の私立医学
部入試、私立歯学部入試で出された問題こそが、
解ける必要のある問題です。
入試期間中は、真剣勝負を戦っています。普段の
勉強や模擬試験などの「練習試合」とは密度が違
います。
この真剣勝負を生かしてください。
出来なかった問題を一つひとつ潰していくことで
出来ない問題がドンドン減って行きます。後期・
2期を受けるころには医学部受験、歯学部受験へ
の対応力が大きく変わっているはずです。
川崎医科大学医学部の1次試験に合格出来なかっ
た生徒が、終わってみれば東京慈恵会医科大学に
進学したこともありました。
前期で1次試験に合格出来なかった生徒が埼玉医
科大学医学部後期で初めて1次試験に合格して、
その勢いで昭和大学医学部2期に合格して昭和大
学に進学したこともありました。
まだまだ、チャンスはいくらでもあります。最後
の入試が終わるまで実際の医学部入試、歯学部入
試の受験経験を生かしてください。
きっと道は開けます。