昨日に続き、多浪生が医学部に合格するために必要
なこと、です。実は、これは全ての浪人生にも通ず
る話です。
一般的に3浪以上を多浪と呼びます。3浪生であれば
現役、1浪、2浪と3年間、受験勉強をやってきたこ
とになります。3浪目は、4回目の受験勉強になりま
す。
受験勉強でやることは、基本的に高校の履修範囲にな
ります。それほど単純な話ではありませんが、これま
で触れたこともない、全く新しいことではありません。
これまで何度も触れてきたことを繰り返し学習します。
ここに、大きな落とし穴があります。
3浪生なら、4回目の同じような内容の学習を行うこ
とになります。5浪生なら6回目になります。
多浪生は問題を見たときに「こんなの何回もやったよ。
今更、こんなのやる必要はない」と感じがちです。「見
たことの無い問題はない」と言えるかもしれません。
しかし何度もやった問題であっても、「その問題を自分
の手で解き切れるか」は別です。自分では解けるつもり
でも実際に解いてみると、途中で手が止まってしまった
り、非常に時間が掛かったりすることは珍しくありませ
ん。
多浪生が医学部受験の壁を破れないのは、フレッシュな
気持ちで勉強出来ないからです。「自分が医学部に合格出
来ないのは、難しい問題が解けないからだ」と考えてし
まいがちで、難しい問題をやりたがります。
医学部受験で合格を勝ち取るためには、「みんなが解けな
い問題を解くことより、みんなが解いてくる問題は自分も
確実に解く」ということが重要です。
「みんなが解いてくる問題」を落としていては医学部合格
は厳しい、と言わざるを得ません。「みんなが解いてくる
問題」を「こんなの大丈夫」と軽視していると足元をすく
われてしまいます。
1浪生も2浪生も多浪生も同じです。「一度はやった問題」
であっても、全部やり直すつもりで、フレッシュな気持ち
で問題に取り組んで下さい。それが医学部合格の秘訣です。