医学部受験でも歯学部受験でも、国公立と私立の
併願を考えている受験生も少なくないでしょう。
しかし、国公立と私立の併願には大きなリスクも
あります。
国公立医学部、国公立歯学部の受験と私立医学部、
私立歯学部の受験では、必要な科目が異なります。
国公立医学部受験、国公立歯学部受験を考えた時
には、基本的に国語と地歴公民も必要になります。
しかし、私立医学部受験・私立歯学部受験では、
ごく一部の共通テスト利用入試を除けば、国語も
地歴公民も必要ありません。
国公立医学部・歯学部を受験するとなると、私立医
学部受験、私立歯学部受験では必要の無い国語と地
歴公民もやらざるを得ません。
これはこれでいいと思います。しかし、これから述
べる、こういった受験生が少なくないことも事実で
す。それは、
「前半戦は勢いよく、国公立も狙う」としていたも
のの、10月くらいになって「国公立は厳しそう。
私立に絞る」となる受験生をよく目にします。
途中から私立医学部受験、私立歯学部受験に絞るの
はいいのですが、そうなると「これまで国語と地歴
公民に費やしてきた時間は全くの無駄」となります。
国語と地歴公民に使った時間を英語や数学、理科に
使っていれば、成績は違っていたかもしれません。
今の時点で国公立医学部、国公立歯学部を十分に狙
える学力がある受験生は国語と地歴公民にも力を入
れて下さい。
しかし、そこまでの自信を持てない受験生は、まず私
立医学部受験、私立歯学部受験に必要な科目に絞るこ
とをお勧めします。
そして、受験勉強が進み「私立医学部(私立歯学部)
の合格は大丈夫」と思えたら、そこから国語と地歴
公民に手を付けることをお勧めします。
こういうやり方であれば、「国語と地歴公民に掛けた
時間が無駄になる」ことはありません。
国公立と私立の併願を考えている受験生の皆さんは、
「今から国語と地歴公民をやるのか」を一度考えて
みるといいと思います。